話題になったセロトニン

「脳ストレス」に強くなる セロトニン睡眠法

 

話題になるまでセロトニンについて詳しく知っている人はかなり少なかったと思います。これは「脳ストレスに強くなる!セロトニン睡眠法」という書籍が注目されたことから知られていったようです。

 

著者はセロトニン研究に関する第一人者の有田秀穂氏(東邦大学名誉教授)で、セロトニンの活性度を確かめるチェックリストやセロトニン睡眠法などが書かれています。

 

ひとことで言えば、目を覚まして心を癒やすのがセロトニンです。もともと脳内では、神経と神経が連絡しあうのに神経伝達物質という化学物質が使われます。これらはひとつではなく、約100種類もの物質が確認されています。そのひとつがセロトニンというわけです。

 

このセロトニンによって情報伝達をする神経が「セロトニン神経」ということになります。セロトニン神経はいろいろな働きをしますが、睡眠に関係することとしては、大脳皮質を目覚めさせる、自律神経のコントロールによって意識をはっきりさせるなどがあります。

 

更に、筋肉に作用して姿勢を正しく保つことや、痛みの軽減作用などもあります。精神面では、気分をコントロールすることで平常心を保つことや、うつ気分や激情を抑えたりもします。

 

こうした作用からも想像がつくと思いますが、セニトニン神経が活発なら、朝はスッキリ目覚めて、夜もぐっすり眠ることができるのです。確かにこれは注目すべきことです。