不規則な食事やダイエットに注意

 

現在人に多いとされるうつ病などの精神的な病気は、難しい人間関係や厳しい労働条件などの環境によってストレスなどが過度にたまってしまった場合に起きるので、以外に食事などとの関係があるように思われていないのですが、実はそうではないのです。

 

もちろん根本的な環境が改善されないと本当の改善や解決とはなりませんが、それでも現代人がよく陥る生活習慣自体が、脳の栄養不足となってうつ病などを起こしやすいというのも事実なのです。

 

ここでもセロトニンが関係しています。実際にうつ病の人は脳内のセロトニンが少ないのです。「うつ病」の治療薬としてセロトニンの脳内濃度を高くする薬なども使われているのです。

 

また、若い女性ではやせ願望の傾向が見られるわけですが、これも極端なダイエットをして栄養不足になると、やはりうつ病につながる傾向があるのです。若い世代では朝食を食べない人が多くなっていますが、こうした不規則な食事で栄養が偏るのも好ましくありません。

 

過度なストレスや生活習慣の乱れがいろいろ重なると、確実にセロトニンが不足していきます。従って精神的な安定がとれなくなってしまいます。何しろセロトニンは感情を安定させる神経物質ですから、不足するのは大問題です。

 

トリプトファンという必須アミノ酸からセロトニンは作られるので、当然体内で作ることができず、食事から摂取することになります。つまり、セロトニンの材料となるトリプトファンを食事から摂取しないと、セロトニンは無くなり、うつ病指数がどんどん高くなるわけです。

 

トリプトファンは、基本的に食品中のたんぱく質が多いものに含まれています。肉、魚、豆、乳製品など、いろいろバランスよく摂りましょう。